Webライターの仕事は、記事のルールがあり規定文字数があり、納期があります。
それぞれをしっかりと守るからこそ、Webライターとしてのスタートラインに立てたようなものです。
しかし。
待てど暮らせど、クライアントからの納品チェックが返ってこない…。
「確認しますので、少々お待ちください」からすでに1ヶ月経ってるが…。
なんてこと、よくあるんです。
こちらは納期を守って記事を納品しているのに、そんなことあり得るの?
向こうには「いつまでに確認して連絡する」という期限の定めはありません。だから、結構あるんです!
正直、しっかりとお金を稼ぎたいからWebライターとして頑張っているのだし、検収を完了してくれないと困る…とみんな思っています。
そこで、今回は記事の確認が遅いクライアントに出くわした時の対処方法と予防策についてご紹介します。
いつまでも検収しないクライアントへ3つの対処法
自分が執筆した記事が問題のない内容だったのか、それとも修正があるのか早く知りたいと思う人がほとんどでしょう。
問題がなければ早く検収完了して欲しいし、修正があるならその旨すぐ言ってくれないと作業に時間がかかります。
Webライターにとって、納品した記事は自分の分身であり、時間を費やして作り上げた作品です。
全てが完全オリジナルじゃなかったとしても、調査した内容を自分の言葉でまとめ1つの記事にしているわけなので、結果を早く求めるのは当然です。
もしも、待てど暮らせどクライアントから連絡がこなければ対処できる方法をご紹介します。
クラウドソーシングサイトを利用している場合とフリーランスの場合では方法が違うので、参考にしてみてくださいね。
クラウドソーシングサイトを利用している場合
クラウドソーシングサイトを利用している場合、あまりフェードアウトされて報酬未払いというケースはありません。
なぜなら、クラウドソーシングサイトは必ず「契約→仮払い→記事納品→検収」が取引の流れだからです。
クライアント側が仮払いを完了させる前に、仕事をスタートさせないでくださいとサイト側から注意喚起がなされているのでクライアントにどれだけ作業について説明されたとしても開始しなくて問題ありません。
記事の確認が遅く、検収を一向にしないクライアントに対する対処法を各サイトに合わせてご紹介します。
クラウドワークス
大手クラウドソーシングサイトであるクラウドワークス では、連絡催促申請という機能があります。契約詳細画面の中段右下当たりに「契約相手と連絡がとれない場合はこちら」という項目があるので、申請が可能です。
どれだけ連絡がなければ申請可能などの決まりはありません。
また、申請をするとすぐに連絡催促が行われるわけではなく、最大2営業日以内にクラウドワークス側で確認し、承認/否認を行ってからとなります。
ただ、連絡催促とは本当に「連絡をしてください」と運営側から連絡がくるだけで強制力はないので、よりスピーディーな対応を求めるなら運営側に問い合わせを行いましょう。
クラウドワークスでは、検収期間の目安を1週間と定めているため、1週間をすぎた段階で連絡も検収も行われない旨を「お問い合わせ」から連絡してください。
さらに、運営側でクライアントに検収作業を行うよう促しても対応しない場合、強制検収→取引完了となります。
ランサーズ
クラウドワークス同様、数多くの利用者がいる ランサーズ の場合でも、連絡催促を行えます。ランサーズの場合は、連絡催促をするためには以下のポイントをすべて満たしていなくてはいけません。
・プロジェクト方式もしくは直接依頼
・取引進行中
・7日以上連絡がない
・連絡催促申請をしていない
・計画変更をしていない
記事検収が遅いクライアントの場合、基本的に連絡催促申請ができるような状況なのであまり深く考えすぎないようにしてください。
申請方法は、プロジェクト管理から「取引相手と連絡が取れない場合はこちら」という項目を選択します。
申請後、7日を期限として相手に連絡するよう催促が運営側から行われ、連絡がなければ取引支払い確定、相手側にマイナス評価が付与されます。
クラウドソーシングサイトにおいて、評価はかなり重要な部分なので、マイナスが自動的に付与されるのは相手にとって大きな痛手でしょう。
ただし、ランサーズの場合は連絡期限が経過した後でも、運営側でクライアントに連絡を取り事情を聞き取るためにさらに1週間程度期間が設けられています。
実質、報酬を得るには連絡催促申請をしてから最短でも約2週間必要だと思ってください。
ココナラ
自分次第で売上をどんどん伸ばせるココナラ は、個人間取引も多いのでクライアントが連絡してこない事例も多いです。ココナラの場合、単純明快で「正式な納品」を行い、3日以内に承認/否認の連絡がなければ自動的に取引クローズとなります。
ただ、この方法は後々クライアントに事情があって遅くなった際の揉め事に発展する可能性もあるので、正式な納品をする際は「クローズ後も連絡はメッセージ機能で可能です」と伝えましょう。
すぐに正式な納品を選択するのは申し訳ない、と思う方はまずは通常通り納品連絡を行い、1週間経っても検収されなかった段階で正式な納品を行ってください。
ココナラは非常に運営が厳しいので、定期的に不審な取引がないか検査しています。
そのため、一方的な納品は注意の対象となるので、きちんと自分は相手とコミュニケーションを行っているという証拠は残しましょう。
フリーランスの場合
クラウドソーシングサイトを利用している場合とは違い、フリーランスはすべて自分で対応しなくてはいけません。
そのため、クライアントからの報酬未払いや連絡なしというトラブルは非常に多いのです。
フリーランスの場合、対処法は2つ!
鬼電&鬼メール
メールや電話番号を知っている場合は、とにかく連絡をしまくってください。
あまりにも悪質であれば毎日でもいいです。
ポイントは、長々文章を書かないことと期限を決めることです。
「納品物の件です。明日までに連絡をください」
こんな感じでOK。
電話も1日何十回とかけると、逆に日常生活に支障をきたす迷惑行為をされたと逆にこちらが訴えられてしまうので、朝8時〜夜21時までの間で1日3回までにしましょう。(貸金と一緒)
↑
私がやった方法です(笑)
とにかく鬼電・鬼メール。
すると相手が根負けして払ってくれました。
手間かけさせんな
専門家に相談
電話番号も知らない、メールの返事も来ない…という方は、フリーランス・トラブル110番に一度相談してみてください。
フリーランス・個人事業主向けで、契約や仕事上で起きたトラブルに困っている方の相談を弁護士がワンストップでサポートしてくれます。
第二東京弁護士会が運営しているので、非常に安心して利用ができるでしょう。
相談無料・和解あっせん手続き費用無料なので、報酬未払いでお金に困っているフリーランスでも不安がありません。
労働基準法上では労働者と認めてもらえない働き方のフリーランスを守ってくれる味方なので、本当に困っていてどうにか手立てはないかと思うときは積極的に利用してください。
まずは相談だけでも、専門家としての意見を聞くと良いですよ。
確認が遅いクライアントに出会わない為の予防策
確認が遅いクライアントに出会ってしまう前に、自分でできる予防策をご紹介します。
主にフリーランスの方が手立てがない、泣き寝入りというケースが多いため、しっかりと予防策を理解しておきましょう。
フリーランスの場合
フリーランスの場合、口頭・SNSのみで仕事のやり取りを進めていたり、曖昧な内容で仕事をスタートさせていると報酬未払いの被害に遭いやすいです。
未払いにするつもりはなくとも、相手とのコミュニケーションの齟齬で連絡が全然こなくて悩むというケースもあるでしょう。
そのため、しっかりと予防策を立ててください。
契約書を交わす
フリーランスで働く場合、必ず契約書を交わしてください。
私は以前、長くお世話になった方を信頼して特に契約書を交わさずにやり取りをした途端、飛ばれました。
笑えない
契約書を作成してもらい、契約内容をはっきりさせることでトラブル発展を回避できます。
また、契約書にしっかりと相手の会社名・住所・電話番号が記載されているのかも確認しましょう。
会社が実在するのかどうかを確認するのも忘れずに行ってください。
エージェントを通す
Anycrew のようにフリーランス・副業案件を探せるマッチングサイトを利用すると不安が軽減されます。Anycrewは、フリーランスと企業をマッチングするプラットフォームながら人材紹介を行うエージェントサービスも利用が可能です。
エージェントを通して仕事を決める場合、自分ではなく専門の担当者が企業と打ち合わせ・単価交渉・契約内容の策定を行ってくれます。
当然、フリーランス側に不利益がないようにしっかりと対応してくれますし、クライアントとのやりとりの支援も対応するので安心です。
信頼できるクライアント探しをする場合、積極的にエージェントやマッチングサイトは利用しましょう。
請求書などやりとりの証拠を残す
口頭で金額・記事納品件数を確認するのではなく、契約書と同様に請求書も作成してください。
請求書があれば契約内容が明確になり、支払期日も記載されているため、クライアント側が対応していない証拠になります。
またメールでもSNSでもいいので、クライアントとのやりとり詳細は必ず証拠として残しておきましょう。
クラウドソーシングサイトの場合
各クラウドソーシングサイトには、連絡のやり取りができなくなったクライアント/ライターそれぞれのために、連絡催促という機能があります。
催促期間までに相手から連絡がなければ、自動的に取引はキャンセルとなり、仮払い済みの支払いはそのままライター側に報酬が入る仕組みです。
しかし、ココナラ以外は催促期間内に相手から連絡があった場合は待っていた期間はリセットされ、改めて待つことになります。
そうなると、結局待ちぼうけとなるため、結局いつまでも報酬を手に入れられません。
そこで、ライター側ができることとするなら、まず1週間経ったら連絡をすることです。
1週間は平均的な記事納期と同等なので、十分待っています。
1週間が経ち、連絡をしても返信がなければ、次は5日経ったら連絡、それでもこなければ3日経ったら連絡と徐々に連絡の頻度を狭くしてください。
さらに、連絡催促対象になったらすぐに催促依頼をします。
連絡がきてもこなくても、黙って待っているよりも早く報酬を得ることができますよ。
泣き寝入りの前にできることを尽くそう
せっかく書いた自分の記事がなかなか研修してもらえないと、すごく困ります。
中には「泣き寝入りしかないかな…」「金額的に大事にしたくない…」という意見もあるでしょう。
もちろん、自分の心の負担は大きなものになるので、やるからには大変さも伴います。
ただ、全く何もせずに自分の記事が搾取されてしまうよりも、できる限りのことをして納得のいく形で終わらせた方が良いです。
私自身、いろいろやってもどうにもならずに30万円泣き寝入りしたことがあります。
全部のクライアントではありませんが、中には連絡せずにフェードアウトしようとするクライアントもいるので慎重にやりとりしてくださいね!
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