Web記事を書いていると、自分の文章について「稚拙かも」と悩むかもしれません。
クライアントからも直接「稚拙ですね」とは言われませんが、別の視点でいろいろ言われます。
意味が伝わらない
何を言いたいのでしょうか?
自分では真剣に書いているつもりなのに、そんな言い方をされるとすごくショックですよね。
そこで、今回は初心者にありがちな文章が稚拙で幼稚になる理由と改善方法をお伝えするので、参考にしてください。
稚拙な文章とは?
稚拙で幼稚、と言われると日本語として成り立っていない文章?とイメージされます。
しかし、大人が書く文章でも「ちょっと大丈夫?」と思ってしまう書き方があるのです。
もちろん、しっかりと稚拙に見える文章のタイプを理解しておけば自ずと改善していくので、覚えておきましょう。
ひらがなが多い
Web記事を書く際、難しい漢字を多用するのはNGです。
読みにくいですし、読んでいて疲れるため適宜ひらがなを使用するのも1つの書き方だといえます。
文章を「ひらく」と呼ばれる方法で、例えば「下さい」を「ください」と表記するといったわかりやすく読みやすくする方法です。
ひらがなを使用することは間違いではありませんが、あまりにもひらがなを多用すると子供が書いた文章のようで、魅力的には見えません。
漢字とひらがなのバランスが悪くなると、全体的に読みにくい文章になるのでひらがなばかりは避けましょう。
1つの文章が長すぎる
文章を自分で読んでみてもわかりますが、1文がかなり長いのと適度な長さでは全く印象が違います。
今日友達とカフェに行ったのですが、そのカフェではコーヒーとケーキセットが美味しいと評判なので、頼んでみましたが、本当に美味しくて頼んでよかったです。
上記のように、全く「。」のない文章って、かなり読みにくいです。
適度に区切るとずっと読みやすくなります。
今日、友達とカフェに行きました。
コーヒーとケーキセットが美味しいと評判のお店なので、頼んでみました。
本当に美味しくて、頼んでよかったです。
区切りをつけると、文章に余白が生まれて読みやすさが生まれるのです。
文章が長くなると、主語と述語の係り結びがおかしくなるので、Webライティングの場合は極力一文を35文字〜40文字程度の収めるようにしましょう。
同じ語尾が続く
子供っぽい文章になる人の多くは、語尾が大体一緒です。
今日はとても寒いのでホットコーヒーを飲むのが良いです。
砂糖を入れると甘くてとても良いです。
美味しくて、気持ちがほっこり暖かくなったのです。
文章としてあまり魅力を感じませんし、単調な印象を与えるので、記事全体を読もうとは思えません。
Web記事の場合、全文を網羅してもらえる確率は非常に低いです。
そこでさらに読む気がなくなる文書を書いてしまえば、クライアントから見ても「読み手のことを考えていない」と思われてしまいます。
ですます調で書いてくださいと言われる場合が多いですが、何度も同じ語尾を使うのはやめましょう。
短文が多い
1文が長すぎるのは稚拙な文章になりやすいですが、逆に1文が短すぎるのも稚拙だと思われてしまいます。
今日から新しい職場です。
上司は優しそうです。
緊張しました。
これから頑張ります。
文章には文脈というものがあり、流れを無視した区切りは稚拙で幼稚な印象を与えるのです。
今日から新しい職場です。
上司は優しそうな人だったので、緊張しましたがこれから頑張ろうと思います。
短文を「ので」などの接続詞を使用すると、文章の流れが滑らかに見えます。
不自然に区切ると文章そのものが無機質な感覚になるのです。
自然な文章にするためには、適度な接続詞の使用は不可欠といえます。
稚拙な文章になる人の特徴
自分では一生懸命書いているつもりでも、クライアントから「わかりやすい文章を書いてほしい」「気持ちが伝わってこない」と言われると落ち込んでしまいます。
文章が稚拙になってしまう、幼稚だと感じられてしまう人にはいくつか特徴があるので、自分と照らし合わせてみてください。
読み手が疑問を感じる
例えば、自分で文章を読んでいるときに「実際何が言いたいの?」「それで、どういう意味?」と読み終わってもスッキリしない文章ってあると思います。
Web記事で良い記事と呼ばれるものは、読者が読んだ後に「なるほど!」と思える文章です。
「そうなんだ!」「よくわかった!」と思えなくては、SEO的にも良くないと思われるので、良い記事ではありません。
稚拙な文章になりやすい人は、読者のことを考えられる余裕がない場合が多いです。
そのため、とにかく文章を書こう、とにかく文字数を稼ごうと思っているため、相手に何も伝わらないといえます。
読んだ読者がスッキリした気持ちになれる、答えを提案してあげましょう。
感情を共有する素材がない
わかりやすい文章、ユーザーファーストの文章は、書き手が何を伝えたいのかをアピールすることです。
「〇〇して楽しかった」とだけ言われても、〇〇のどんな部分が楽しくて魅力に感じたのか?が伝わりません。
書き手の感情が表現できていなければ、読者も共感ができないので、理由となる素材がとっても大事なのです。
「この人の気持ちわかる!」と思える文章が書けるかどうかが、幼稚や稚拙さに繋がっていくので良く注意しましょう。
自己満足の文章を書いている
Webライティングは、基本的に「誰が読んでも読みやすい文章」が求められます。
雑誌と違い、ユーザーは「知りたいことを知れるかも?」と思ってWeb記事にやってきてくれているのです。
クライアントから依頼されたとしても、そういった「誰が読んでくれるのか」「どんな困り事があって読むのか?」を意識して記事を書きましょう。
稚拙な文章を書く人は、とにかく漢字を濫用する、言い回しがまどろっこしいケースも多いです。
例えば何かのスキンケアの記事を書いたとしましょう。
やたらと「〇〇的」や「〇〇性」など、曖昧な熟語を使ったり「〇〇において」など、遠回りな言いましをしたりしても、意味が理解できません。
ユーザーはその商品を使って、どういう効果が期待できるのかについて知りたいはずです。
なのに、難しそうだけど意味のない文章が羅列されても内容がある記事とは言えません。
稚拙な文章をグッと大人にする3つの方法
稚拙な文章を無意識に書くことに慣れてしまうと、何が悪かったのか、どんな部分が文章の構成として欠陥があるのかを理解できてません。
自分のくせやクライアントの評価を理解して、稚拙な文章を大人の書く文章に成長させましょう。
事実としてエピソードを添える
稚拙な文章になりやすいのは、事実を抽象的に伝えてしまうことです。
「美味しかった」と一言で言っても、何がどういうところが美味しいのか、という「なぜ?」がわかるエピソードを添えてください。
「食感が滑らかで、〇〇で味付けされた〇〇はとても上品な味わいで美味しい」
自分が感じた事実に対して、エピソードを添えながら伝えると「なるほど」と読み手はイメージがしやすくなります。
具体例を挙げるのは大事ですが、作り話は信憑性に欠けるので注意しましょう。
具体的な数字を示す
人は数字で表されると納得感を得る場合が多いです。
「安い」と表現しても、安さに対しての印象は個人差があるので曖昧な雰囲気になります。
納得感を得てもらえる素材して数字を使う場合は、「通常〇〇円のものが今なら〇〇円で利用が可能」など、数字の比較を添えるとわかりやすくて描きやすいです。
数字で表現すると、パッと見た感じでも理解しやすくて良い文章になります。
何を書くのかに注力する
文章が稚拙になりやすい人のタイプで多いのは、無理して文章を書こうとしています。
とにかく文章を書かなくちゃ、言葉を思い出さなくちゃ、と思うことで、文章を捻り出しているのです。
気の利いた言葉を見つけたいと思って、ライターは書いているかもしれませんが読み手はそんな文章は求めていません。
しっかりと「何を書いている記事なのか」がわかる記事を求めています。
そのため、どう書こう?じゃなくて何を書こう?を十分に意識して書いてください。
文章はちょっとしたことで印象が変わる!
Webライター初心者のうちは、どうしても1記事書くのにとても時間がかかり、どう書けばいいか?文字数を稼がなくちゃ…など、本来の文章とは別の視点で考えてしまいがちです。
大事な考え方は、何を書いていくか?だと言えます。
自分は何を書き、どんな思いを伝えたいのかを頭に浮かべておけば、自ずと文章はスラスラ書けるようになるのです。
稚拙な文章は、訓練を重ねていくうちに必ずよくなります。
書くことを諦めずに続けてみましょう。
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